2013年4月14日日曜日

林と安倍の違い

 本日、第73回皐月賞の中継を見ていたら林農林水産大臣の姿があり、所管大臣だから当然のことなのでしょうが、改めて自民党政権になってよかったとつくづく思いました。
 林大臣の地道な活躍を拝見することは喜ばしい限りです。これまで彼は目立たぬところでも黙々と政治活動を続け、今や最も頼りになる参議院議員の一人になりました。こうした努力と持前の能力により今の地位を築いてきたと素直に思います。しかし、参議院議員として18年が過ぎようとしていますが、彼の主義・主張は安倍首相ほど明らかになってはいません。安倍首相は退路を断ち、自らの主義・主張を明らかにし、その実現に向けて邁進しています。安倍首相は思われている以上に意思が強く、頑固で、気の強い方のようです。我々が放っておいても祖国日本のため努力してくれます。一方、林大臣はといえば、安倍首相ほど意思が強くもなく、気が強くもありません。常に退路を確保し、「ご安全に!」さながら安全第一。日本の伝統や国益より「長い物には巻かれろ」。放っておけば何をしでかすかわかりません。結果として、支那・半島の侵略を許すかもしれません。常に監視する必要があるのです。ほぼ同じ選挙民から選ばれているのにこうも異なる政治家が出てくるものか、と今さらながら思わされるのですが、候補者は選挙民の意思に拘束されることはない、という間接民主制のもとでは当然の帰結なのでしょうね。たちの悪い衆愚政治に陥るよりはましですが…。
 戦後体制からの脱却には時間がかかります。安倍政権が5~6年続いても完結出来ないでしょう。ある程度の形になるには「次の次」までかかると見るべきです。林大臣が政権を担う日がくるのか。それがいつなのかわかりませんが、「次」も「次の次」も安倍首相の意思を継ぐ政権でしかありえない、ということを林大臣に知らしめる必要があります。そのきっかけとなるのがこの夏の選挙です。(願わくば衆参同日選挙になって欲しいところです。)この点、彼は非常に柔軟な人ですから、国民の大多数が安倍首相の意思を支持すれば、彼も尊重せざるを得ません。しかし、誰の目にも明らかにならないと彼は決断しません。まさに究極のオポチュニスト 林芳正 の本領発揮といったところでしょうか。自らの理想を実現するための方便として、あってもよいとは思いますが、これを最後まで続ければ、跋扈するゴロツキ政治家と大差なくなってしまいます。
 そもそも、彼は「戦後体制脱却組」ではなく「戦後体制維持組」に属しているように私には見えます。栗林中将の孫である新藤義孝大臣のような筋金入りの政治家も活躍しています。うかうかしていられません。「戦後体制維持組」に未来はありません。さっさと「戦後体制脱却組」に転向する旨表明し、正々堂々と我々の支持を得られるようになっていただきたいものです。