2015年2月1日日曜日

心配ご無用

 ISILによって日本人人質の残りの1人が殺害され、異例の早さで、アメリカのオバマは「ISILによる憎むべき殺人を強く非難する」との声明を発表しました。その中で、日本政府が中東地域の罪のない人々への支援を通じて平和と繁栄に揺るぎない形で関与していることをたたえるとともに、安倍晋三首相や日本国民と連帯していく考えを表明しました。大英帝国のキャメロンに至っては同じく声明で「こうした行為はISILが人の命を顧みない悪の化身であることを改めて示すものだ。困難な時期にある日本と共にどんなに時間がかかろうと、殺人者たちを追い詰め、裁きにかけるためあらゆることをする」と発表しています。フランスのオランドも同様の声明を発表し、国連の報道官も強く非難しました。

 この欧米と国連の日本人に対する異常なリップサービスをどう見るべきでしょう。私は、「戦後レジームという瓶の中に日本人を押し込め、決して蓋は開けさせない」という奴らの強い意思と解釈します。この蓋は、日本人の大多数が目覚めれば、自然と開く性質のものと考えますが、それ故、欧米の首脳は日本人に目覚められては大変とばかり、リップサービスに余念が無いのです。

 しかし、心配ご無用。日本人はそう簡単には目覚めません。遠く8000km彼方で日本人が何人殺されようが、所詮他人事です。北鮮による拉致事件の被害者ですら顧みられることは無いのですから。同じ日本人であっても、たとえ身近の人間であっても、「自分の身の安全さえ確保されていれば他人のことなどどうでもよい」と考えるのが残念ながら、今の日本人の大多数です。これは最早、日本人の国民性と云っても良いレベルにまで達しているのかもしれません。そうではないと云うのなら、とっくの昔に北鮮による拉致事件の被害者は帰還しているはずです。

 日本人を目覚めさせるためにはやはり、ひとりひとりが少しずつ周知させていくしか無いのでしょうか。あるいは、滅亡しない程度にクラスター爆弾か水爆をぶち込まれて塗炭の苦しみをなめるまで、日本人が目覚めることは無いのかもしれません。

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